アフター5 表参道ほろ酔いシンポジア シーズン4 2019年7月26日(金)17:30~19:00 第4回「リスクに魅せられた人々」 広瀬 弘忠(安全・安心研究センター代表・東京女子大学名誉教授)

2019/08/05

人類が生存圏を広げ、未知なる世界を既知に変え、新たな地平を切り拓いていくためには、リスクを切り裂いていく人々の存在が欠かせない。今回のシンポジアでは、そのようなひとりとしてフェルディナント・マゼランを取り上げました。
恒例によりまして、乾杯から始まりました。お相手は江藤洋一弁護士です。



いつものようにして、ワインを一口飲んだ後に、話し手は語り始めました。



さて、偉大なリスク愛好者、またはリスクに愛される偉大な人物の特徴として、まず、①好奇心②野心③信念④勇気⑤果断な行動力あげ、次に南極探検家のアーネスト・シャックルトンが3回目の南極探検に際してロンドンタイムズに載せた隊員募集の広告を紹介している。



「過酷な探検旅行に参加する男たちを求む。僅かな給料、極寒、何ヶ月にも渡る漆黒の闇、普段の危機、生きて帰れるか疑わしい、しかし成功の暁には名誉と評価が与えられるかもしれない」
この広告には定員を大幅に上まわる人々が応募し、シャックルトンと副隊長のワイルドが面接した。
そして、大航海時代の話になった。大航海時代といっても、そこでのメインイベントは、15世紀の最終末から16世紀の初頭のほぼ30年間に起っています。中でもマゼランが率いる艦隊の偉業は特筆すべきものです。





マゼランはスペインの港を出港して西廻りで南アメリカのブラジル、アルゼンチンと南下し、マゼラン海峡を発見して太平洋に出るのですが、彼の周到な準備と卓抜な航海術、権威を恐れぬ豪胆さ、沈黙の大きさと熟慮の深さ、そして果断な行動力によって、彼の書記であるアントニオ・ピガフェッタが書いているように、①最大の不幸に直面しても誰よりも沈着であり②誰よりも辛抱強く飢えに耐え③誰よりも地図と航空に通じ、その結果、誰も見ることも発見することもしなかったことを敢えてした、のである。
マゼランに見るように、最も過酷なリスク愛好者が人跡未踏の地に立つことができる。



詳しくは近日中にアップ予定の動画をごらんください。